警察学校紹介

警察官へのはじめの一歩

警察官への第一歩を踏み出す場所、それが警察学校です。
ここでは知識や体力だけでなく、仲間との経験を通じて、
社会を支える一人としての自覚と人間力を磨いていきます。

警察学校での日常や学びの内容を紹介します。

ホワイトボードと椅子・机が並んだ教室の画像

どんなところで何を学ぶ?

愛知県の警察学校は愛知県の北部、春日井市にあります。
ここでは、警察官として働くために必要な基礎を、段階的に学んでいきます。
法律や警察実務の知識に加え、体力づくりや術科訓練、規律や服務の大切さなど、現場で求められる力を身につけます。

初めて学ぶ内容も多いですが、基礎から丁寧に指導を行うため、安心して取り組むことができます。

春日井市の地図

採用から卒業まで

  • 登壇している様子

    入校式

    警察官としての初仕事となる、入校式が行われます。採用の辞令を受領し、警察官として一生懸命に仕事をしていくという内容の宣誓を行うと自然と身も心も引き締ります。

  • 田んぼ道を2列になって歩いている様子

    強歩訓練

    学校から犬山、明治村近くの入鹿池までの往復約20kmの強歩訓練は、仲間との団体行動を養う大切な行事です。
    一つ一つの行事を通じて仲間の大切さや団体行動の要点を学んでいきます。

  • 青色の服と赤色の服に分かれ、綱引きしている様子

    体育大会

    入校後2か月頃には体育大会があります。リレー競技や縄跳び、応援合戦などを行います。クラスの仲間や同期生の名前を声を枯らして叫んで応援し、持てる力のすべてを出し切り、一緒に必死になって汗を流した良い思い出ができます。
    仲間との団結が一層深まるのがこのころです。

  • 代表者が前に出て敬礼している様子

    卒業点検

    卒業式前日には「卒業点検」が行われます。警察学校で必死で身に付けた各種訓練の集大成です。
    張りつめた緊張の下、教官の号令で全員が気持ちを一つにして行動します。

  • 卒業生が胸を張って立っている様子

    卒業式

    仲間と励まし合いながら精一杯頑張った結果、卒業となりました。大勢の家族や後輩たちに見送られ、それぞれの赴任先警察署の迎えの車で署へ向かいます。
    お世話になった教官にあいさつをし、激励の言葉をかけてもらう場面はとても感動的です。
    初めて警察署へ赴任することで、警察人生の本格的なスタートとなります。

警察学校の一日

警察学校では、規則正しい生活の中で学びを深めていきます。
授業や訓練だけでなく、自習や振り返りの時間も大切にしながら、一日一日を積み重ねていきます。
メリハリのある生活を送ることで、警察官として必要な習慣や責任感も自然と身についていきます。

  • 06:30

    起床

  • 06:40

    点呼

    朝6時30分に起床後、身支度を整えてグラウンドに整列。人員確認や体操をした後、掛け声を合わせたランニングで一日をはじめます。

  • 07:15

    清掃

  • 07:40

    朝食

  • 08:45

    ホームルーム

  • 09:00

    授業

    授業は1コマ80分で午前に2時限、午後に3時限あります。憲法、刑法などの法学知識や、現場で活動するための基礎を学びます。

  • 11:50

    昼食

    令和6年に完成した新しい食堂で、朝・昼・晩、3種類ほどの中から好きなメニューを選んで、仲間と共に、まるで学食のように温かいごはんを。体づくりも重要です。

  • 12:50

    授業

    知識を身に付ける座学のほか、柔剣道(選択制)や、逮捕術訓練を行い、現場を想定して強靭な心身を作り上げます。

  • 17:10

    清掃

  • 17:30

    夕食・入浴

  • 20:30

    自習

    自習室は共有です。授業の予習復習や意見交換など、同期生と絆を深める時間を共に過ごします。

  • 21:50

    点呼

  • 23:00

    消灯

    自習室は共有ですが、男女ともに寝室は鍵がかけられるキレイな個室をしっかり用意しています。プライバシーもしっかり守られていて安心です。

警察学校での生活の様子を動画でまとめてみました。
将来警察官になろうかなと思っている方もそうでない方もぜひご覧ください!

仲間と語り合えるひとときも大切に

訓練や授業だけでなく、仲間とリラックスして過ごせる時間も大切にしています。談話室では、期生やクラスの枠を超えて交流し、お菓子やジュースを囲みながら談笑する姿が見られます。

一人前の警察官になるまで

一人前の警察官として交番勤務を始めるまでには、十分な準備期間が設けられています。
大学卒業者は約15か月間、高校卒業者は約21か月間、段階的な研修を受けながら成長していきます。

短期生
(大学卒業程度)

15ヶ月
  • 初任教養
    (6か月)

    警察学校
  • 職場実習
    (3か月)

    警察署
  • 初任補修教養
    (2か月)

    警察学校
  • 実戦実習
    (4か月)

    警察署

長期生
(高校卒業程度)

21ヶ月
  • 初任教養
    (10か月)

    警察学校
  • 職場実習
    (3か月)

    警察署
  • 初任補修教養
    (3か月)

    警察学校
  • 実戦実習
    (5か月)

    警察署

一人前の警察官として交番で勤務

  • 初任教養

    一人前の警察官になるための、基礎的な知識、技能や礼式を身に付けるための教養を実施します。支えあう仲間がいて、教官も親身になって指導してくれます。

  • 職場実習

    配属先の警察署で地域実習や捜査実習を通じて様々な経験します。実習時は指導員と共に行動するため、その都度疑問点や不安点の解消をすることができ、大きく成長をすることができます。

  • 初任補修教養

    警察学校に再度入校して、職場実習で学んだ様々な経験を基に、更なる知識や技能をスキルアップするための教養をします。
    実際に現場で生きた教養を体験しているため、初任教養時よりも業務に対する理解度が深まります。

  • 実戦実習

    配属先の警察署において、一人前の警察官になるための総仕上げをします。実戦実習中には生活安全課、交通課など、専務での実習も行います。実戦実習修了時には指導員から離れ、独力で適切な職務執行ができるよう求められます。
    そのために必要な知識や能力を磨き上げます。

入校生の声

Y.S.が笑顔の写真
心に制服を

令和7年採用

Y.S.が真剣に話をしている様子

警察官を目指した理由は?

高校生のとき、交差点で事故に遭ってしまったんです。たまたま近くに巡回中のパトカーが停まっていて、警察の方に助けていただいたのがきっかけです。事故の原因は相手の車の前方不注意で、私は幸い捻挫で済みましたが、今でも車とぶつかる瞬間の恐怖が忘れられません。

そんな自身の経験から、事故の怖さを伝え、被害者の方や困っている方に手を差し伸べられる勇敢な警察官になりたいと考えました。

Y.S.が談笑している様子

学校生活はどうですか?

入学前は共同生活に不安がありましたが、一緒に生活しているうちに自然と仲良くなれました。みんなが同じ夢を持って入校しているのは、職業訓練校ならではですね。

私はたまたま男性ばかりのクラスだったので、まるで男子校のような雰囲気です。高校や大学とは違って規則が厳格であったり体力を使う訓練などもありますが、何度やってもできないときや辛いときには、クラス全員で声を掛け合って乗り越えています。

将来のビジョンを教えて

誰もが「当たり前の安心」を感じられる社会を実現していきたいです。犯罪や事故の抑止はもちろん、地域の方が困ったときに気軽に相談できる雰囲気と、警察がいてくれて良かったと思っていただける社会づくりに貢献していきたいです。

また交通事故現場では、被害者だけではなくその家族の人生まで変わってしまう瞬間を目の当たりにします。そうした悲惨な事故を1件でも減らすため、交通取締りや事故防止に全力で取り組んでいきます。

Y.S.が胸の前で右手を握りしめてポーズしている様子

迷っている方へのメッセージ

警察官は、社会の安心を守る「最後の砦」のような存在です。覚悟は必要ですが、それ以上に誇りが持てる仕事です。

私は、一度別の職業を経験してから本来の夢だった警察官の道に進みました。今は仲間と士気を高め合い、教官から指導を受けながら、日々成長している実感を強く持っています。

失敗を恐れず挑戦する気持ちと正直な姿勢があれば、きっとやっていけます。夢を抱いたときの気持ちを忘れず、ぜひ挑戦してください。

Y.K.が笑顔の写真
向き不向きではなく、前向きに!

令和7年採用

Y.K.が真剣に話を聞いている様子

警察官を目指した理由は?

5年前、弟を亡くしました。突然のことで私も家族も憔悴しているなか、警察官の方が支えてくださったのがずっと心に残っていました。次第に「私も誰かの支えになりたい」という想いが強くなり、30歳という節目で決心しました。

当時はキャビンアテンダントとして働いていましたが、勤務が不定期でプライベートの日程調整が難しかったり、将来について悩んだりすることも多かったので、思い切って決断できて良かったと思っています。

Y.K.が談笑している様子

学校生活はどうですか?

同期生の中にはひと回り年下の人もいますが、知らない文化や流行を知ることで、新たな発見や良い刺激をもらっています。寮では、美味しい食堂のご飯が毎日の楽しみです。活力の源となり、1日を乗り越えられている気がします。

また、駆け足などでみんなについていけず落ち込むこともありましたが、自主的に走り続けることで自然と体力がついてきました。苦手なことから逃げずに頑張っていれば、必ず仲間や教官がサポートしてくれるので安心してください。

将来のビジョンを教えて

世の中には、私のように辛い経験をした人や犯罪被害者の方、そのご家族がいらっしゃいます。その方々の心身に寄り添い、親身になって対応ができる警察官になりたいです。そのために、一人ひとりのバックグラウンドにも丁寧に目を向け、いずれは人と社会を繋ぐ存在になれたらいいなと思っています。

そして、ありきたりかもしれませんが、誰もが安心して地域で暮らせて、人がやり直せる社会を実現したいです。

Y.K.が胸の前で左手を握りしめてポーズしている様子

迷っている方へのメッセージ

警察学校では、夢に近づく嬉しさだけでなく、辛いこと、苦しいこと、悔しいこと、すべての気持ちが押し寄せてきます。でも、どんな経験や感情も全て、自分の財産にする覚悟で頑張ってみてください。

私の場合、最初の3ヶ月は慣れないこともあり辛抱の時間でした。でも「めちゃくちゃしんどくなるまでやった」という経験は、これからの人生で確実に糧になると思います。

向き不向きでなく前向き。すべての出来事にはきっと意味があります。一緒に頑張りましょう!

教官からのメッセージ

教官が微笑んでいる写真

警察官の仕事は、社会に貢献できるやりがいのある仕事です。
警察官として仕事をするために、必要不可欠な過程として警察学校での教養があります。
「自信がない」「不安だ」と思っている人も、少なからずいらっしゃるかもしれません。
ですが、熱意とやる気を持って来ていただければ大丈夫です。

同期と高め合うこの時間は、人生の中でもひときわ輝く時間になると思います。
みなさんの入校を待っています。